自分の考えを、もう少し分かりやすい言葉で伝えられたら。
そんな思いで手に取ったのが、田丸雅智さんの『小学生でもできる言語化』でした。子どものためというより、最初は私自身の「言語化が難しい」を何とかしたかったんですよね。
読んでみると、言葉をブロックに例えた説明がイメージしやすく、写真を見ながら取り組むワークもありました。子どもと一緒に言葉を考える時間まで楽しめたのは、うれしい発見です。
本書で学べる基本は、考える・感じる→言葉を組み立てる→仕上げるという3つのステップ。この記事では、その要点と読んだ感想、家庭で試せる練習方法を紹介します。
- 『小学生でもできる言語化』は、大人も学べる言語化の入門書
- 言葉をブロックとして捉える説明が分かりやすい
- 基本の3ステップを分けると、取り組む順番が見える
- 親子の練習は、身近な写真や短い会話から始められる
- 本を読んだ後も、日常で少しずつ試すことが必要
『小学生でもできる言語化』はどんな本?
本書は、ショートショート作家の田丸雅智さんが、考えや気持ちを言葉にする方法を伝える一冊です。タイトルには「小学生」とありますが、説明が長くなる大人や、何から話せばよいか迷う人にも、自分の言葉を見直す入口になると感じました。
書籍の基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学生でもできる言語化 |
| 著者 | 田丸雅智 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| 発行年月 | 2026年3月 |
| ページ数 | 160ページ |
書誌情報や目次は、ダイヤモンド社公式の『小学生でもできる言語化』紹介ページで確認できます。購入前に目次を見ると、自分が知りたい内容と合うか判断しやすいですよ。
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言葉をブロックとして考えるとイメージしやすい
私が特に分かりやすかったのは、言葉をブロックに例える説明でした。
頭の中にあるものを、そのまま相手へ渡すことはできません。伝えたい形に近づくように、言葉を選んだり、組み替えたりする。そう考えると、言語化で何をするのか想像しやすくなりました。
うまく伝わらなかったときも、「自分は説明が苦手だ」で終わらせず、必要な言葉が抜けていないか、余分な説明を足していないかを見直せそうです。
おとう私には「言語化を上達させよう」より、「言葉のブロックを組み直そう」の方が、やることをイメージしやすかったです。
4つのタイプから、自分のつまずきを振り返れる
本書では、言語化に課題を感じる人を4つのタイプで説明しています。単に「言葉にするのが苦手」とまとめず、どこで困っているのかを考えられる構成です。
私も読みながら、言葉が足りていないこともあれば、いらない言葉が多すぎることもあるかもしれない、と感じました。
短くすれば伝わるわけでも、詳しく話せばよいわけでもない。この振り返りができたことは、私にとって大きな収穫でした。タイプは自分を決めつけるためではなく、見直す場所を探す手がかりとして使いたいですね。
要約|言語化の3つの基本ステップ
本書の基本手順は、著者インタビューでも3段階に分けて説明されています。ここでは要点を短く整理し、その後に家庭向けの例を添えます。例文は本の掲載問題ではなく、この記事独自のものです。
ステップ1|考える・感じる
最初は、対象について自分が何を考え、何を感じるのかを捉える段階です。
家庭で練習するなら、たとえば公園の写真を見て、気づいたことを単語で出してみる方法があります。「木」「黄色い葉」「明るい」など、最初から文章になっていなくても構いません。
見たことと感じたことを分けてメモすると、後で使う材料を選びやすくなります。何も浮かばないときは、色や形など、目で確認できることを一つ探すところから始めましょう。
ステップ2|言葉のブロックで組み立てる
次は、頭の中のイメージに合うよう、言葉を組み合わせていく段階です。
先ほどの例なら、。「木」「黄色い葉」「明るい」の単語から「木に黄色い葉がついている」「黄色い葉で公園が明るく見える」などの文章がつくれたりします。ただし、伝えたい内容によって組み方が変わります。
ここで意識したいのは、何を一番伝えたいか。写真の様子を説明したいのか、自分が感じたことを話したいのかを決めると、使う言葉を選びやすくなります。まず一文作り、必要なら情報を足してみてください。
ステップ3|完成させる
最後は、表現や助詞などを確認して仕上げる段階です。著者は、文章を読み返して整える「推敲」に当たる部分として説明しています。
家庭では、作った文章を一度声に出して読むと、見直すきっかけになります。「誰が何をしたのか分かるかな」「同じことを繰り返していないかな」と、一つずつ確認してみましょう。
私自身は、一文にいくつも話を詰め込まないことを意識しています。長くなったら、伝えたいことの切れ目で分ける。これだけでも、読み直す場所がはっきりします。



最初からきれいな文章を作ろうとしなくても、材料を出すところから始めてよいんですね。
親子でできる言語化の練習方法
本には写真を見ながら取り組むワークがあり、私も子どもと一緒に楽しめました。ここからは、その読書体験を踏まえて考えた家庭向けの練習案です。本の問題や解答を再現せず、家にある写真や普段の会話で試せる形にしています。
取り組みやすい題材を、目的別に整理しました。
| 題材 | 最初の声かけ | 練習すること |
|---|---|---|
| 家族で撮った写真 | 何が写っている? | 見えるものを言葉にする |
| 今日の出来事 | 一つだけ教えて | 話すテーマを選ぶ |
| 好きな食べ物 | どんなところが好き? | 感想を具体的にする |
写真を見て「見えること」と「感じたこと」を分ける
例えば旅行や公園、家族で食べた料理などの写真を1枚選びます。最初に「写真に写っているもの」を挙げ、次に「見て感じたこと」を話してみましょう。
| 見えること | 感じたこと・考えたこと |
|---|---|
| 大きな木がある | 涼しそう |
| 子どもが笑っている | 楽しかったことを思い出す |
| 空が曇っている | 雨が降りそう |
| お弁当が置いてある | またみんなで食べたい |
事実と感想を分けると、自分の考えがどこにあるのか見つけやすくなります。
写真を一枚選び、親子で気づいたことを出す
家族で撮った写真を一枚選びます。風景や食べ物など、説明する対象が分かりやすいものが取り組みやすいでしょう。
親子で順番に、写っているものを一つずつ挙げてみてください。その後、それぞれが選んだ言葉で短い文章を作ります。同じ写真でも、注目する場所の違いを楽しめそうです。
うまい文章を競う必要はありません。言葉が出ないときは「何色が見える?」と問いを小さくし、一つ出たところで終えてもよいと思います。
「楽しかった」に、理由を一つ足してみる
「楽しかった」という感想が出たら、すぐに言い直させず、もう少し知りたい気持ちで聞いてみましょう。
たとえば「どの場面が楽しかった?」と尋ねると、話す対象を絞れます。「友達と遊んだところ」と返ってきたら、その日はそこで一区切りにしても十分です。
毎回「どうして?」「ほかには?」と質問を重ねると、会話が課題のようになってしまうこともあります。一度に全部聞き出そうとしないことも、親として気をつけたいですね。



子どもの練習と思って始めても、親も自分の言葉を考える時間になります。私も一緒に練習する側ですね。
作文は材料集めから、文章問題は状況確認から
私は、この本の考え方が娘の作文や文章問題にも役立ちそうだと感じました。ただ、読んだことで成績が上がったという話ではありません。
作文なら、書く前に出来事や気持ちをメモする使い方が考えられます。文章問題なら、「何が分かっていて、何を求めるのか」を自分の言葉で確認する方法もあるでしょう。
算数では、数量の関係や計算そのものの理解も必要です。言語化だけで解決しようとせず、どこまで分かっているかを親子で確認する補助として使いたいと思っています。
読んだ感想|大人の私にも合っていた理由と注意点
私がこの本を読んだ目的は、自分の言語化をもう少しうまくしたかったからです。読んですぐに説明上手になったわけではありません。それでも、自分の言葉をどこから見直すかが分かり、子どもとも試せたことに、読む価値を感じました。
説明を読むだけでなく、ワークで試せた
言語化について説明されても、実際に何をすればよいか分からないと、私はそこで止まってしまいそうです。
その点、本書はブロックのたとえでイメージでき、写真を使って実際に言葉を考えられました。理解したつもりで終わらず、自分でやってみる流れがあったのがよかったところです。
もともとは自分のために読んだ本でしたが、子どもと一緒に取り組めたことで、読書が親子の時間にもなりました。学びたいことと家族との時間がつながった一冊です。
言葉を短くする意識はできたけれど、まだ練習中
読んでからは、言葉が長すぎないか気をつけています。とはいえ、まだまだですね……。
短くしようとして必要な説明まで省いたら、相手は困ってしまいます。反対に、補足を足し続けると、何を言いたかったのか見えにくくなる。ちょうどよい加減は、実際に使いながら覚えていきたいところです。
これからは長さだけでなく、「一番伝えたいことが残っているか」も確認して、少しずつ自分の言葉を整えていこうと思います。



読みやすい本でも、読んだ後に自分で試す時間は必要なんですね。
こんな人には向く、こんな目的なら別の本も検討
私の読後感では、次のような人が手に取りやすい本でした。
- 言語化の基礎を、イメージしながら理解したい人
- 自分の説明が足りない、または長いと感じる人
- 子どもと一緒に言葉を考える題材が欲しい人
一方、受験作文の添削例や、仕事の企画書テンプレートを主に求めるなら、用途に特化した本とも比較したいところです。
写真のワークやブロックの説明を親子で確かめたい方は、『小学生でもできる言語化』を手元で読みながら取り組めます。
flierは、ビジネス書や教養書などの要点を、1冊約10分で読める形で提供するサービスです。flier公式のサービス紹介では、選書や要約作成の仕組みも確認できます。



一冊を親子で楽しむ時間と、次に読みたい本を探す時間。それぞれに合う読み方を選びたいですね。
伝え方や思考法など、関心のあるテーマから次の一冊を探したい方は、flierの配信内容を確認してみてください。
※『小学生でもできる言語化』の配信を保証する案内ではありません。対象書籍や料金・契約条件は、申し込み前に公式サイトで確認してください。
利用方法を知りたい方は、flierの登録方法・料金・利用前の注意点をまとめた記事もご覧ください。


ほかの読書体験を探すなら、読んで試した本のまとめから、今の自分に合いそうなテーマを選べます。


まとめ|言葉にする練習を、親子の会話から
『小学生でもできる言語化』は、自分の考えをうまく伝えたい私にとって、取り組み方をイメージしやすい本でした。子どもとワークを楽しめたことも、読んでよかったと感じる理由です。完成した文章だけを目指さず、材料を出すところから始める。その順番を、普段の会話や文章でも試していきたいと思います。
- 著者はショートショート作家の田丸雅智さん
- 子どもだけでなく、大人の入門にも使える一冊
- 言葉をブロックに例えた説明が分かりやすかった
- 4つのタイプから、自分のつまずきを振り返れる
- 最初のステップは、考える・感じること
- 次に、伝えたい内容に合わせて言葉を組み立てる
- 最後に、表現や助詞などを見直して仕上げる
- 家庭の写真や日常会話も、練習の題材になる
- 作文や文章問題への活用は、学習を助ける一つの方法
- flierは、次に読みたい本を探すときの選択肢になる
私も、まだ練習の途中です。まずは一文だけ、自分が伝えたかったことと合っているかを確かめるところから続けていきます。
今日撮った写真を一枚選んで、親子それぞれが気づいたことを一つずつ言葉にしてみても色々な言語化ができて面白いかもしれません。
それでは、次の記事でもお会いできると嬉しいです。


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